公開日 2020.10.11
最終更新日 2024.03.13
新型iPad Pro11(第2世代)と旧型iPad11 は一緒にみえるけど、新しく広角レンズと「LiDARスキャナー」が搭載されたみたいね。ところで「LiDARスキャナー」ってなあに?
簡単に言えば光を使い広い範囲の距離(奥行き)を測る装置だよ。 これだけじゃ、ピンとこないよね。「LiDAR」とはどんなものかやさしく解説するよ。
ありがとう!詳しく教えて!
LiDARとは?
LiDARとは「Light Detection and Ranging(光検出と測距)」の略で、LiDARセンサーから発した光が物体に当たって跳ね返ってくるまでの時間を計測し、その物体までの距離や大きさを特定することができる技術です。
iPad ProにLiDARスキャナーが搭載されたのは、AR(拡張現実)体験を可能にするためです。
従来、ipadのカメラでは空間認識の精度が低く、床や壁の距離や形状をきちんと認識できずARオブジェクトが宙に浮いてしまったり、現実にある家具などにかぶって表示されることも多かったりしました。
今回、LiDARスキャナーの搭載により、ARオブジェクトがリアルな位置に配置できるようになったり、障害物のうしろにARオブジェクトが隠れるよう配置させたりと従来よりもリアルなAR体験が可能となりました。
ARオブジェクトを使って比較してみました。
今回はAppleストアで体験できるARオブジェクトで、LiDARが搭載されていない旧型の「iPad Pro 11インチ」とLiDARが搭載されている「iPad Pro 11インチ(第2世代)」を使って比較しました。
左写真は前にある箱の位置を認識するので、ARカーが後ろに隠れるようになります。
右写真は箱をしっかり認識できていないのか、ARカーは箱をすり抜けてしまいます。
比較検証してみた結果、「iPad Pro 11インチ(第2世代)」は、目の前にあるモノがARで表示されているオブジェクトよりも奥にあるのか手前にあるのかを正確に判断することができました。
LiDARスキャナーがiPad Proに搭載されたことにより、ARの空間認識の精度を向上させることができたということです。
LiDARスキャナーはARを扱うアプリにとっては最高のセンサーです。
ARアプリの事例として
●「Ikea Place」家具類を簡単に配置してインテリアのシミュレーションができる。
●「Hot Lava」自宅のリビングルームは溶岩に覆われた障害物コースに。バーチャルのオブジェクトをリアルに飛んで渡りながら、ゴールを目指すAppleの アクロバットゲームです。
AR体験をするならLiDARスキャナーを搭載したiPad Pro 11インチ(第2世代)をおススメします。