公開日 2024.06.20
最終更新日 2024.07.08
新しい“CPU”の「Core Ultra」って、今までと何が違うの?
簡単に言えばAI処理専用のNPU というハードウェアを搭載しているって事かな。
ちょっと難しく思えるかもしれないけど、出来るだけ分かり易く説明するよ
お願いタマちゃ~ん!
「Core Ultra」とは?
Intel社のCPUといえば、「Core i3」「Core i5」「Core i7」などが思い浮かべられるでしょうか。
そしてこのグレードに加え、さらに第○世代のような形で製品の性能差を表してきました。
2023年12月に発表された「Core Ultra」は、この様な以前の「Core i シリーズ」とは一線を画した、インテルの最新プロセッサーです。
主な違いとしては、CPUコンピューティングの性能強化はもちろん、グラフィック性能については最大2倍の処理能力向上、電力効率では最大25%削減でバッテリー持続時間がさらに延びています(Intel社発表)。そして特筆すべきはAI機能を取り入れる、AI処理専用の「Neural network Processing Unit(NPU)」というハードウェア「インテルAIブースト」の搭載です。
この「NPU」は既に一部のスマートフォンやAppleシリコンに搭載されていますが、Intel製CPUに搭載されるのはこれが初めてとなります。
ちなみに「Core Ultra」においても、i5 / i7 / i9 のようなグレード展開はあり、これまでのような” i ”の表記を無くし、5 / 7 / 9 となっています。
“NPU”の正体とは
「NPU(=Neural network Processing Unit)」というハードウェアは、AI処理を専門に担当する専用アクセラレーター(専用チップ)で、負荷の高いAI演算をCPUやGPUよりも低い消費電力で効率よく処理できるため、AIを使用した例えば画像生成やオーディオ生成などがより高速で行うことが出来ます。
今までクラウド経由で行っていたようなAI学習や推論計算が、単体のPCで行うことが出来るので、主に次の3つのメリットが発生します。
・生成スピードの短縮
・通信環境に左右されない
・情報が外に漏れない
このNPUの性能を表す数値(CPU・GPUでいうコア数やクロック数にあたるもの)は、「TOPS(Trillions of Operations Per Second)」といい、これは1秒当たり何兆回の演算ができるかを表します。
まとめ
AIが益々社会の中心になっていく中で、必然的に生まれてきたAIパソコン。
Adobeの「Creative Cloud」や、「Microsoft Copilot」などのアプリ等でNPUを使用し、やりたいことが自分のPCの中だけで実現するようになります。
今現在ではまだアプリ開発がそこまで進んでいないのが現状ですが、これからどんどんソフト面が充実して「Core Ultra」が本領を発揮するのは間違いないと思われます。