公開日 2022.08.30
最終更新日 2023.09.13
M2チップとは?
M2チップとは、Apple社が2022年6月に発表した、M1に続いて開発されたSoCです。
Apple社によると、”M2はMシリーズチップの第2世代の始まりであり、M1の驚異的な機能を凌駕します。電力効率の高いパフォーマンスへの飽くなき追求により、M2はより高速なCPU、GPU、Neural Engineを実現しました。さらに、より高いメモリ帯域幅と、ProRes高速化のような新機能を備え、M2はMacのためのAppleシリコンの急速なイノベーションを継続しています”との事だそうです。
強化されたシステムオンチップ(SOC設計)
M1チップでは、7ナノメートルテクノロジーを使用して160億個のトランジスタで構成されていたのに対し、M2チップは、第2世代の5ナノメートルテクノロジーを使用して構築され、M1より25パーセント多い200億個のトランジスタで構成されています。
トランジスタの構成数が上がるほど処理能力が上がりますが、チップのサイズは限られています。そのサイズの中により細いSocの配線でより多くのトランジスタを設置することが出来るようになったという事なのです。
高速処理と省電力化されたCPU
M2チップにはM1チップと同じ8コアのCPUが搭載されています。
しかし、このうち4コアは非常に高い処理能力を有し、残りの4コアでは処理能力はそこまで高くはないが省電力で処理が出来るようになっています。
これにより、負荷の大きな処理は、高性能コアで、負荷の少ない処理は省電力コアで処理する等、組み合わせて使用することによって全体的な省電力化を図っています。
M1と比べるとマルチスタッド性能が18%アップ
WindowsノートPCの10コアと比較すると同じ電力レベルで約2倍のパフォーマンスを実現しています。
GPUは最大10コア・メモリは最大24GB
1チップのGPUは最大8コアでしたが、M2チップは最大10コアまで増加可能です。
GPUのコア数が多いほど性能は上がるので、M2チップはグラフィック性能が最大25%高くなります。
なお、最大電力レベルでは最大35%のグラフィック性能の向上を達成しているようです。
評価が高かったM1チップですが、メモリは最大16GBと物足りなさを感じたユーザーもいたようです。
それを踏まえて、M2チップは最大24GBと8GBも増加しました。
また、M1と比べて50パーセント高いメモリ帯域幅となりました。
メモリ帯域幅とは、メモリが1秒にどれだけのデータを転送できるかを表す指標ですので、M1の65.28GBp/sの転送スピードが、M2チップのユニファイドメモリ帯域幅100GB/sで、50%もスピードアップしました。 メモリ数も転送速度も上がり、M2チップのメモリ性能は格段にアップしたと言えるでしょう。
M2チップ搭載製品は
e-TAMAYAで取り扱っているM2チップ製品はこちら